まだ、メインフレームと呼ばれるコンピューターシステムが主流の頃はコンピューターを企業が所有(所有出来ない企業はオフコンと呼ばれるメインフレームより安価なコンピューターを所有していました)し、専門技術者を企業が雇用または委託(現在、日本のコンピューターシステムを開発する大手企業の殆どは受託開発で成長してきました)して自らのコンピューターシステムを開発するしかありませんでした。理由はメインフレーム自体が非常に高価であった事とネットワークが貧弱(スピードが遅いうえに高価でした)であった事と比較して開発の人件費が安価であった為です。
PCの処理能力が向上した事とネットワークの高速化・低価格化がドンドン進んでくるとオフコンが完全に淘汰されて、メインフレームも一部の企業(積極的に使っているというより、新たなシステムを構築する予算が取れずに仕方なく継続使用している企業もあります)にしか採用されなくなってきました。ただ、レガシーシステム(メインフレームやオフコン)からサーバー系の新システムへ切替えた企業でも、今まで稼働していたプログラムを焼き直す方式を採用しているケースが多いようです。(ベンダーも切替え作業に発生する売上を狙いますから)
焼き直しが曲者で、コードを書かれてから15年以上経過しているものが存在しているような場合があり現状の業務処理とフィットしなくなってきています。数本のプログラムであれば手直しのレベルで済むのかも知れませんが、数百本以上のレベルになってくると手直しでは対処しきれないケースが出てきます。そうなるとシステムをリニューアルするしかないのですが、新たにシステムを構築するとなると開発費用が高く(コードを書く部分を中国、インドの技術者に発注する事は可能ですが、仕様を決める作業やシステムとしてのテスト作業、切替え作業等のはコードを書く以外の作業は日本人でないとシステムトータルとして上手く稼働出来ないように思います)なり、リニューアルプロジェクトに中々Goサインが出なくなります。
そこでSaaSの登場です。SaaSは既に出来上がったコンピューターシステムを安価に利用する事が出来ます。オーダーメイドではないので、各企業のかゆい所に手が届かない代物かも知れません。ただ、かゆい所に手が届く機能は本当にその企業にとって必要な機能なのか見極める必要があると思います。(声の大きな人のリクエストを盛り込んであるというのはあり得る話で、声の大きな人が居なくなると使われなくなったというケースも)
全ての業務で、今すぐSaaSは使用出来るとも思いませんが、『何でも、言われるがままシステムを開発出来ます』という特徴だけでは今後のコンピューターシステム開発を生業としていくのは難しい(一部の特殊な業態に食い込んでいるシステムのケースを除いて)と思います。
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